こんにちは!今回は、自宅のProxmox VE環境に広告ブロックで有名な「AdGuard Home」を導入した手順をご紹介します。面倒な設定はスクリプトにお任せで、比較的簡単に導入できましたので、ぜひ参考にしてみてください。
きっかけ
最近、ウェブサイト閲覧時の広告表示やトラッキングが気になっていました。そこで、ネットワーク全体で広告をブロックできるAdGuard Homeに注目。Proxmox VE上にLXCコンテナとして手軽に導入できると知り、早速試してみることにしました。
参考にしたサイト
今回の導入にあたり、以下のProxmox VE Helper Scriptsの情報を参考にさせていただきました。素晴らしいスクリプトを公開してくださり、ありがとうございます!
導入手順
それでは、具体的な導入手順をスクリーンショットとともに見ていきましょう。
1. Proxmox VE Helper Scriptsの実行
まず、Proxmox VEのシェルで上記の参考サイトで紹介されているスクリプトを実行します。すると、以下のような画面が表示され、AdGuard Home LXCを作成するか確認されますので、<Yes>
を選択します。
2. 設定オプションの選択
次に、設定オプションを選択します。今回はデフォルト設定で進めるため、「1 Default Settings」を選択しました。
コンテナタイプは「Unprivileged」を選択します。
3. パスワード設定
コンテナのrootパスワードを設定します。確認のため、もう一度入力します。
この後、LXCコンテナの作成とAdGuard Homeのインストールが自動的に進みます。
4. AdGuard Home 初期セットアップ
インストールが完了すると、WebブラウザでAdGuard Homeの管理画面にアクセスできるようになります。コンテナに割り当てられたIPアドレスのポート3000(例: http://<コンテナのIPアドレス>:3000
)にアクセスすると、初期セットアップ画面が表示されます。「始めましょう」をクリックします。
5. 管理インターフェースとDNSサーバーの設定
次に、管理用ウェブインターフェースとDNSサーバーが待ち受けるネットワークインターフェースとポートを設定します。通常はデフォルトのままで問題ありません。IPアドレスがルーターのDHCP範囲外の固定IPになっていることを確認しましょう。
6. 認証情報の設定
AdGuard Homeの管理画面にログインするためのユーザー名とパスワードを設定します。
7. デバイスの設定方法
AdGuard Homeを利用するために、各デバイスやルーターのDNS設定を変更する方法が表示されます。後ほど設定するので、ここでは「次へ」をクリックします。
8. セットアップ完了
これでAdGuard Homeの初期セットアップは完了です!「ダッシュボードを開きます」をクリックして、管理画面に進みましょう。
AdGuard Homeを利用するためのDNS設定
AdGuard Homeのセットアップが完了したら、実際に広告ブロック機能を利用するために、ルーターまたは各デバイスのDNSサーバー設定をAdGuard Homeが動作しているコンテナのIPアドレスに変更する必要があります。
DHCPの設定変えるのが一番楽ですかね。 自宅外でも!って方はTailScaleを導入して、AdGurad HomeをDNSに設定した機器をExitNodeにしておくと幸せになります。 TailScaleの導入記事もきっと記録残します。
まとめ
Proxmox VE Helper Scriptsを利用することで、非常に簡単にAdGuard Homeを導入することができました。これにより、自宅のネットワーク環境がより快適になり、広告に煩わされることなくインターネットを楽しめるようになりました。
皆さんもぜひ、AdGuard Homeを試してみてはいかがでしょうか。